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2011-03-20(Sun)

何か

蛋白質を中心にした有機化合物で構成され粘性の特質を持つ自我との接触により彼女の内部は溶解し流体となって今でももう一つの街を徘徊している





最近、君の夢ばかりを見る
夢の中では、僕はまだ昔の様に君のことがどうしようもなく好きでいた

その夢から目覚めると僕は途方もなく切なくなってしまっている

だから墓地外れの電話ボックスから(今ではこんな辺鄙な処にしか残っていない)
君の事を加工センターに問い合わせたんだ

「そんな製品は置いてない」と

売場からも倉庫からも追いやられ

きっとあの頃の君は僕なんかとつき合って損した気分になっていただろう

ステンレスの部分は「貰い錆び」で所々腐蝕して

鏡状で周りの物や風景を取り込む錆びていない所と
ぶつぶつと錆びてしまった所のコントラストが僕にはたまらなかった

だけどそれは君の外囲いにしか過ぎない

中身は何処に行ってしまったのだろう


雨の降った次の日
濡れた芝生の上に落ちていた濃い紫の半透明のプラスチックボトル

僕が持ち上げるとちゃぷちゃぷと中身が揺らめいたのだ

確信して飲んでみた

けれどいたたまれない吐き気をもよおして
すぐ近くの人工川に吐いてしまった

僕は君を吐いてしまった

慌てて手摺り柵を越えて
川に落ちた

君とまた一緒にいたくて
外側になろうとしたのだけど

流体となって身体をなくしてしまった君の容器に

僕はなりたくて


容器に
なりたくて



川の水に透明ガラスの容器は姿をくらましながら重みと流れにより斜めに沈んでゆく

薄く藻に覆われたコンクリートの川底に
ガコンと

低く響く

二回目に底に当たった時には割れて

だけど曇った空と少し濁った水の流れの影のせいできらきらと輝くことも出来ずに

ガラスはきらきらともせずに流されて行く

水のつめたさも忘れて流されて行く

水面が無数の波紋をうっている

また雨が降ってきた





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鳥はとびつつ老いてゆくのみ

Author:鳥はとびつつ老いてゆくのみ
かく撃ち抜かれたる兵士の眼

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