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2012-08-09(Thu)

片方の目だけにして、熱を持たない光に不凍液の入ったビニールの迫り出た腹をかざした
その後ろに、一つの脚をくの字に持ち上げながらゼンマイ仕掛けのテンポで上下に揺れる犬を入れるように動かす

神々しさが手に入るのならば何でも構わない

かつての会話の間を摺り抜けてゆく

お姉さんが金ぴかの舌の裏を見せる。一瞬先、池の表面の薄氷をかすめながら真冬の陽射しを跳ね返す魚の背を思い起こした

小さな頃に唯一誉められたことを取り憑かれたように繰り返しているのだと

何となくそう思う


アイドリングのエンジン音がきこえてくる

突き当たりのガードレールは見えない位置からヘッドライトに照らされていて
そこに、バラバラに砕けた深海魚を映写していた

誰かがふと死んで、それきり帰ってこなくなる


何もかもの後ろ、全ての手前、
身体をなくした暗室のように

血ダルマで寒そうに寝そべっている



排気も、息も、ただただ真っ白

懐かしさと寂しさが林の樹のように乱立した中に立ちながら、いっぽうでそれ以外の部分が何も感じずに凍てついていくけれども、どうすることも出来ずに、ここにそのまま残ろうとしていることだけはわかったから、そのままもう一方の目も閉じることにした。

たくさん眠ろう。
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鳥はとびつつ老いてゆくのみ

Author:鳥はとびつつ老いてゆくのみ
かく撃ち抜かれたる兵士の眼

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